善光寺行くなら地獄谷野猿公苑も行きたいよね
どうもサバです。
春ですね。春は出会いと別れの季節。
卒業入学、行く先々で見かける研修中の新卒ペカペカ社会人の方。ランドセルにほぼ全体像が隠れてる新一年生。もうてぇてぇ、てぇてぇの極みですよ。胸熱おばさんのありあまる母性
そんな私も先日、こたつと涙の別れを告げました。
「また・・・会えるよね?絶対また会おうね!」
こたつも私も泣きました。
涙の別れも束の間、今度は久しぶりの再会です。
「春になったから、君に会いに来たよ」
花粉です。スギ花粉です。4~5年前から必ず会いに来てくれる律儀な彼です。
さてお猿さんの話をしましょうね。
3月の珍しく気温が上がった暖かい日の事。ふと職場の上司との過去の会話を思い出す。
上司「野猿公苑は雪が残ってるくらいの時期に行くのがちょうどいいんだわ~」
サバ「へぇへぇ、2へぇですわ~」嘘、「さようでございますか、ホホホ」
なんでかっていうと、3月下旬はまだ気温は低いからお猿さんが温泉に入ってる可能性が高く、だがしかし雪の心配はあまりない、そして夏よりもいろんなニオイ(察して)が気にならない・・・とのこと。一個人の感想です
ともかく、長野県に住んでいるのに、いや、日本に住んでいるというのに、わざわざ海外の方が会いたくてやって来るほどのスノーモンキー様にまだご挨拶できていないのはしのびねぇですよ。
遠くとも一度は参れ善光寺、ならば遠くとも一度は参れ地獄谷野猿公苑じゃないか。ごろ悪
そんなわけで春休み、どこにもいけず半分溶けているサバ子とサバ助連れて、家族全員で地獄谷野猿公苑へと出発するのでした。
地獄谷野猿公苑ってこんなとこ
地獄谷野猿公苑は、長野県の北部、上信越高原国立公園の志賀高原を源とする横湯川の渓谷に位置しています。標高850メートルのこの地は、一年のほぼ三分の一が雪に覆われる厳しい環境です。急峻な崖と、いたるところから立ち上る温泉の湯気、そのような光景を見た太古の人々はこの地を地獄谷と呼びました。しかし、ここはサルたちにとっては楽園。古くからこの地にはニホンザルの群れが自然のままに暮らしています。地獄谷野猿公苑は、1964年開苑以来、ニホンザルの興味深い生態を間近で観察できる場所として、温泉に入るサルとして、広く世界中の人々に愛されています。また、多くの研究者や写真家も訪れ、数々の成果を上げています。
地獄谷野猿公苑公式ホームページより引用しています 地獄谷野猿公苑|ようこそ、ニホンザルの世界へ (jigokudani-yaenkoen.co.jp)
地獄谷野猿公苑、そこは温泉に入るニホンザルを見られる世界でも珍しいところ。
雪が降る中、温泉で温まるかわいらしいスノーモンキーの姿を写真におさめようと世界中から観光客が訪れます。
今回私たちが訪れたのは3月下旬で、春ももうすぐそこだよね~なんて気構えで出掛けたのですが
モリモリの雪。
圧巻の雪の量。そう、2022年の冬はめちゃくちゃ雪が降りました。まとめてドカッと降りました。
北信の山ノ内町にある地獄谷野猿公苑、3月でも余裕の雪の残りっぷりです。
コロナ禍真っ只中という状況なので、駐車場はガラガラで歩いている人もやっと見かける程度。
なんだか残念ですが、お猿さんとゆったり会えるチャンスと思って行ってみましょう。
早くたくさんの人が訪れるように戻って欲しいものです。
地獄谷野猿公苑までの所要時間は徒歩往復1時間
思いのほかお猿さんに会えるまでの道のりは遠い
野猿公苑専用駐車場に車を停めて山の方へと登っていきます。
凍結してスケートリンク状態になっている道もあり、一応の気持ちで持参したスノーブーツが無ければこんなおばさんなど、きっと何度も転倒してしまったことでしょう。
いよいよ入口。ってアレ?
入口看板に1.6km(約25分)の文字。
なるほどそっか、ここからが公苑までのスタートなんですね。25分かそっか、そっかそっか・・・25分か。25分て意外に所要時間かかるじゃん。往復50分じゃん。
実際に歩いてみた主観ですが、道が悪かったりするともう少し時間がかかります。往復1時間みといた方が良さそうです。
あとで調べてみると、有料駐車場からは片道15分とのこと。お急ぎの方はこちらの方がよさそう
ひんやりとした空気を味わいつつ、野猿公苑までの山道を進み始めます。
雪が残っているからでしょうか、道はぬかるんでいるところが多く、踏み固まった雪と地面の段差で滑りやすくなっていました。
アウトドア好きのサバ父と子どもたちはひょいひょいあっという間に歩みを進めますが、私はどうにか転ぶまいと必死です。
山の斜面に残る雪とそこにまっすぐ伸びる木々はなんともいえない迫力。途中、上から雪の塊がゴロンゴロンしてきて本気で命の危機を感じました(大自然万歳
ぐちぐち文句を並べている感じになっていますが、大変ながらも道中はあっという間。私以外
雪解け水が滝のようになっているところ、いつ落ちてきたんやと戦慄する巨石、子ども達は探検感覚で楽しんでいて、行きも帰りも飽きることなく自然を満喫していました。
出会いは突然に~うっかりサルと対峙する~
しばらく歩くといよいよ公苑が見えてくる辺りまでやってきました。
ここでちょっとヒヤリとした事件が。
まだ公苑内ではないのですが、道の脇に一匹のお猿さんが座っていたのです。
あまりに動かないので、私もサバ父もサバ子も通り過ぎる時にはっと気づいて避けたほど。
そう、サバ助以外は―
お地蔵さまにご挨拶してのほほんと最後に歩いてくるサバ助。私たちがつい言ってしまったのです。
「お猿さんいるから気を付けて」と。
のほほんサバ助、「えっ?」とちょうどすぐ真横にいたお猿さんとがっつり目があってしまったのです。その距離30cm・・・
メンチを切られたと判断したお猿さんがサバ助に牙を見せシャッと威嚇したのです。
のほほんサバ助、びっくりして固まり動けない。動けないどころか目も反らせず。
もう今にも飛びかかってきそうなすんでの所で私がひっぱり大事にはなりませんでしたが、お猿さんと目を合わせてはいけないという事をあらためて体感した出来事でした。
ゆったり過ごしていたお猿さんにも悪いことをしました。大反省。
スノーモンキー様のエリアにヒトがお邪魔させていただくという意識
一波乱あったのち、まだザワザワした気持ちがおさまりませんでしたがようやく野猿公苑がはっきり見えてきました。
遠目にたくさんのお猿さんを発見しワクワクしたところでついに到着!
入場料を払っていよいよ野猿公苑の中に入ります。
まず言える事。それはもちろんのことですがここはお猿さんファーストということ。
スノーモンキーさんのテリトリーに、ヒトがお邪魔させていただいているのです。
お猿さんの邪魔になってはいけません。間違っても絶対にお猿さんに触れてはいけません。
ぜひ地獄谷野猿公苑の公式HPをご一読してから現地へ向かうのをおすすめします。
地獄谷野猿公苑|ようこそ、ニホンザルの世界へ (jigokudani-yaenkoen.co.jp)
さて、さっきのお猿さんにすっかりビビってしまったサバ助。お猿さんとの出会いを楽しめるか少し不安でしたが、入場してすぐ、べらぼうにかわいい子猿さんがこちらに近づいてくれたのです。
あまりのかわいさに家族全員とりこです。ちっちゃくてかわいい。かわいいの極み。
地獄谷野猿公苑。それはヒトがスノーモンキーの自由さをありがたく拝見するところ。
そして公式HPのライブカメラでかぶりついて見てきた温泉に向かうと
スノーモンキー!!!(温泉入らず
この日は天気が良かった。だがお猿さんが温泉に入るには暖かすぎた。
暖かいが、それでも少しは冷えるのでしょうか。湯には入らぬものの、皆さん周りで尻を温めていた。
公苑内にはお猿さんとの間に柵などは一切ないので、山キレイやわ~なんて立ち止まっているとあちらから距離を詰めてくるパターンもあります。内心ドッキドキですがチラ見でそっと同じ時を過ごします。
この日、残念ながら滞在中に温泉に入るお猿さんはいませんでしたが、管理の方のお話だとお猿さんの数は多めということだったので、いろんなお猿さんに出会えてよかったという事でしょうか。
全く現れない日も残念ながらありますという事なので。
勝手にツーショットを撮ったり、推せる一匹の行動をのんびり観察したり。
どれぐらいの時間が経ったのか。他の方よりもやや多めにお猿さんを味わい、名残惜しいですが来た道を戻ります。
駐車場まで戻ってくると、トイレの手前に靴の泥を洗い流せる場所がありました。
ああそうか、と足元をみるとそりゃもうグッチョグチョでした。家族足皆グッチョグチョ。
必死に洗い流します。地獄谷野猿公苑の優しさに感謝。
地獄谷野猿公苑に行く時の注意とポイント
こうしてスノーモンキーを満喫し、ホクホクで帰宅して振り返り地獄谷野猿公苑に行く時のポイントをまとめてみました。
という感じです
なお、我が家の感想なのでまるっと鵜吞みにせずあくまで参考程度に読んでいただければ幸いです。
動物園に行くようなホンワカした楽しさじゃない、野生のお猿さんの強さや迫力をびっくりな至近距離で感じられる地獄谷野猿公苑。ぜひ一度は出掛けてみてほしい、サバでした。